

式辞
春の花,桜の花がほころび始めた今日の佳き日,PTA会長本橋重道様,同窓会長岩本敦子様,茨城県議会議員飯田智男様はじめ多数のご来賓の皆様,並びに保護者の皆様のご臨席を賜り,ここに平成23年度・茨城県立水海道第二高等学校・入学式を挙行できますことは,私ども教職員一同,大きな喜びでございます。
ただ今,入学を許可いたしました241名の新入生の皆さん,入学おめでとう。
また,保護者の皆様におかれましては,立派に成長した我が子の晴れ姿をご覧になって,さぞかし,頼もしく感じておられることと存じます。心からお慶び申し上げます。
さて,高校生としての第一歩を踏み出す日に当たりまして,本校教職員を代表いたしまして,新入生の皆さんに,お祝いと激励の言葉を申し上げたいと思います。
皆さんは,本校を志望校に選び,厳しい入学試験を突破し,本日,晴れて本校の生徒となりました。皆さんのこれまでの努力を讃え,心より歓迎の意を表したいと思います。
受験を乗り越えた今,皆さんの胸には,自信と誇り,そして,これからの高校生活への期待があふれるとともに,新しい環境への不安もあるかと思います。合格発表の日の感動と,今の新鮮な気持ちをいつまでも持ち続け,これからの3年間の生活を価値あるものにしていただきたいと思います。
本校は,明治44年に開校し,今年でちょうど創立100年の節目の年を迎えた長い歴史と伝統をもつ学校です。ここに学び,ここより巣立った卒業生は2万1千人を超えております。先輩たちは,市長,医者,画家,あるいは女優になられた方など,多方面において活躍しておられます。今ここに学ぶ者にとりましても,たいへん勇気づけられているところでございます。
皆さんには,こうした先輩の後に続き,本校のこれまでの伝統を継承しつつ,ますます良い校風を築きながら,新たな歴史を残してほしいと思います。
そこで,水海道二高の高校生活のスタートに当たり,まずは,本校の校訓を知っていただきたいと思います。「自律」「協和」「優雅」です。この校訓は80有余年,大切に受け継がれてきました。
「自律」とは,他人に惑わされず,自分で考え,自分で判断し,主体的に行動して,自己実現を図りなさいということです。
「協和」とは,誰とでも心を合わせ,力を合わせ,切磋琢磨しながら何事にもみんなと助け合って,立ち向かいなさいということです。
そして,「優雅」とは,校訓としては全国的にも極めて稀なものですが,心の上品さ・礼儀正しさを重んじ,心を磨きなさいということです。
皆さんには,この「自律」「協和」「優雅」の3文字を胸に刻みながら,社会の役に立つ人間になってもらいたいと思います。
次に,高校生活を実りあるものにするために,私から皆さんに,特にお願いしておきたいことがあります。
それは,「自分を生かす」ための努力をしてほしいということです。自分を生かしながら,勢いよく伸びていってほしいのです。
今,季節は春の盛りですが,春の始まり頃を「木の芽時」と言うそうです。木々が一斉に芽を出し,春の開幕を告げる時期という意味です。この時期,木々は,まず,枝の先に小さな芽を出し,徐々に大きく膨らませていきます。国語学者の金田一春彦先生によれば,この状態を昔の人は,「芽ぐむ」,そして「芽ばる」と呼んだそうです。さらに,遠くから見て梢全体がボオッと青みを帯び,力強い息吹が感じられるようになると,「芽吹く」と呼びました。「芽吹く」の段階は,枝が東の方に伸びようか,西の方に伸びようかと思い悩んでいるように見えます。そして,一度その方向が決まるとそのまま勢いよく成長していきます。
高校時代は,まさにこの「芽吹く」の時期と同じように,将来の進むべき道を決め,勢いよく伸び始まろうとする時期だと思います。皆さんには,これから始まる高校時代を「芽吹く」の時期にしていただきたいと思います。
では,どう伸びていくのでしょうか。その答えは自分自身の中にあります。人は誰でも,自分でも気付いていないような素晴らしい個性や才能をもっています。高校時代は,青春,真っ直中です。青臭く,未熟ですが,元気で力がみなぎっている時期です。こういう勢いのある時期だからこそ,勉強,学校行事,部活動など何事にも積極的にチャレンジしながら,自分の個性や才能を発見し,それを精一杯生かす努力をしていただきたいと思います。木の芽時の皆さんには,水海道二高で立派に「芽吹き」を実現することを願っています。「芽吹き」は人それぞれに早い遅い,大きい小さいの違いはありますが,それぞれに自分を生かし,勢いよく伸びていってほしいと思います。
さて,保護者の皆様に,お願いを申し上げます。
保護者の皆様と私たち教職員は,今日から,ここに並んでいる新入生の皆さんを,「より良く育て,成長させていく」という,同じ仕事に取り組むことになりました。同じ仕事を,ご家庭と学校の両者で分担するわけですから,お互いに協力しなければ,効果をあげることはできないと思います。協力の基本は,お互いの理解と信頼であると考えます。私たちは,力を尽くしてお子さま方の教育に当たってまいりますので,保護者の皆様におかれましても,どうか,本校の教育方針や指導について,ご理解,ご協力を賜りますよう,お願い申し上げます。
最後になりましたが,ここで触れておかねばならないことがあります。あの未曾有の大震災が東日本を襲い,この春は,私たちにとって,とても辛く重い春となってしまいました。被害を受けられた生徒,保護者及び関係の皆様には心よりお見舞い申し上げるとともに,一日も早い復興をお祈りします。水海道二高では,校舎の一部が破損したものの,全員無事でした。今後も,ほぼ通常の教育活動ができる状態にあります。しかし,東北地方はもとより,本県内の多くの高校においては,このように盛大な入学式を執り行えない学校もあります。また,ここにいる皆さんの中には,大地震と大津波により,大きく被災し,急遽,宮城県から本校に転校を余儀なくされたという新入生もいます。この大きな困難を乗り越えるには,今こそ互いの信頼の絆を強くし,互いの力を一つにしなければなりません。水海道二高の生徒,教職員一同は,「自分たちで,明るく元気な日本の未来を作るという,強い意志をもって前進したい」と決意を新たにしています。ここにお集まりのすべての皆さま方,力を合わせて,互いに頑張りましょう。
新入生の皆さん,今,我が国は厳しい状況にあります。しかし,今日の喜びを忘れず,絆を大切にしながら,心身健康で有意義な高校生活を送ることを心から祈念して,入学式の式辞といたします。
平成23年4月7日
茨城県立水海道第二高等学校長 横島 義昭
Mitsukaido Second High School
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平成23年度 入学式 式辞
茨城県立水海道第二高等学校長 横島 義昭

