

Mitsukaido Second High School
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平成22年度 卒業式 式辞
茨城県立水海道第二高等学校長 横島 義昭


式辞
御城の木々や鬼怒川の水に躍動の春の兆しが充ち満ちた今日の佳き日,PTA会長,本橋重道様,同窓会長,岩本敦子様,茨城県議会議員,神達岳志様はじめ多数のご来賓並びに保護者の皆様方のご臨席を賜り,ここに平成22年度茨城県立水海道第二高等学校第63回卒業証書授与式を盛大に挙行できますことは,私たち教職員にとりましてもこの上ない喜びであり,高いところからではありますが,教職員を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。
さて,ただ今,卒業証書を授与いたしました234名の卒業生の皆さん,卒業,おめでとう。心よりお祝い申し上げます。
皆さんは,平成20年4月,希望に胸ふくらませて本校の校門をくぐりました。以来,勉学に部活動に青春のエネルギーを燃焼させ,輝かしい学校生活を築き上げました。新型インフルエンザに悩まされながらも沖縄の独特の文化・自然に触れ,平和の尊さを学んだ修学旅行,クラスの出し物など生徒が主体的に企画・運営した創意と工夫の御城祭,雨に邪魔されながらも友情と絆を育んだ汗と感動のクラスマッチなど,いずれも情感あふれる青春のよき思い出としていつまでも皆さんの心の中で永く生き続けるものと思います。
皆さんは,この3年間,真の成長を目指して努力し,心身ともに健全な社会人としての資質の練磨と研鑽を積み,栄えある卒業証書を手にされました。改めて心からの賛辞を贈ります。
明日からは,一人一人新しい歩みが始まりますが,皆さんを待ち受ける社会は,必ずしも手放しで送り出せるほど順風満帆の時代とは言えないかもしれません。しかし,このような時代であるからこそ,歴史と伝統を有する水海道二高の一員である皆さんは,将来進むそれぞれの分野において,自分の力を存分に発揮し時代の要請と期待に応えてくれるものと確信しています。
そこで,皆さんにこれからの活躍を期待して,人生のキーワードを贈りたいと思います。「ICE」(アイシーイー),ICE(アイス)です。
ICE(アイス)のIは,「Independence」の頭文字のI。Cは,「Cooperation」のC。Eは,「Elegance」のEです。この三つの言葉の意味は,それぞれ「自律」「協和」「優雅」です。先程,皆さんが斉唱した校歌の重要なキーワードであり,本校の校訓となっています。
校訓において,「自律」とは,他人に惑わされず,自分で考え自分で判断し主体的に行動して,自己実現を図りなさいということです。
「協和」とは,誰とでも心を合わせ力を合わせ,切磋琢磨しながら何事にもみんなと助け合って立ち向かいなさいということです。
そして,「優雅」とは,校訓としては全国的にも極めて稀なものですが,心の上品さ礼儀正しさを重んじ,心を磨きなさいということです。
皆さん,皆さんから見て体育館前面の右側の壁に掲げてある「校歌」の額をご覧ください。この校歌は,どのような人がどのような思いを込めて作ったのでしょうか。
作詞者は,「ギンギンギラギラ,夕日が沈む」の『夕日』の歌を作った童謡作家「葛原しげる」先生,作曲者は,「どんぐりころころドンブリコ」の『どんぐりころころ』を作った作曲家「梁田貞」先生です。今から83年前の昭和3年3月に作られました。当時の日本は,金融恐慌,世界恐慌の経済危機の中で,政党は政権争いに明け暮れ,軍部が強大な力を持つようになり,社会は騒然としていました。このような暗く大変な時代にあって,おそらく,葛原先生は,本校生に未来を力強く生きて行くことを願い,校歌を通して「自律」「協和」「優雅」の大切さを示してくれたのではないかと思います。
本校は,今年でちょうど創立100周年を迎えます。この長い歴史の中で,校歌は幾多の先輩によって歌い継がれてきました。校歌制定から80有余年の月日が流れていますが,変化の激しい21世紀の今を精一杯生きていかねばならない私たちにとって,この校歌の1つ1つの言葉は,新鮮に感じられますし,私たちに生きる指針を与えてくれているように思われます。まさに,「温故知新」,「故きを温ねて新しきを知る。」ということです。
自己を律しながら自分の良さを発見し伸ばし自分を最大限に生かしなさいという「Independence」,挨拶を怠らず感謝の念を常に持ちながら,互いに協力し合いなさいという「Cooperation」,気品のある態度を身に付け品格を高めなさいという「Elegance」の「ICE」(アイシーイー),ICE(アイス)を,皆さんの人生の教訓としていただくことをお願いして,餞の言葉といたします。
最後となりましたが,保護者の皆様にも心からお祝い申し上げます。皆様から3年前にお預かりしたお子様が今巣立とうとしています。この間いろいろとご心配やご苦労もあったかと思いますが,こうして卒業の日を迎えたお子様の姿に感慨もひとしおのことと存じます。誠におめでとうございます。また,これまで本校教育に物心両面からご理解・ご協力くださいましたことに,心より感謝申し上げます。お子様は卒業していかれますが,今後も本校を末永くご支援くださいますようお願い申し上げます。
さて,卒業生の皆さん,これから皆さんにとって水海道二高は母校となります。2万3千人の同窓生の一員としてどうぞ母校の発展を温かく見守ってください。
3年間,一生懸命に皆さん方1人1人を励まし支援を惜しまなかった3学年主任の山田先生はじめ,担任の飯田先生・清谷先生,石川先生・菊池先生,雨宮先生・松岡先生,吉田先生・野内先生,寺田先生・堀田先生,川村先生・長塚先生,そして本校すべての教職員を代表して,前途洋々たる未来に旅立つ皆さんに幸多からんことを祈るとともに,本日私たちに幸せな気持ちを与えてくれた卒業生の皆さんに心より御礼を申し上げまして,式辞とします。
皆さん,ありがとう。