茨城県立水海道第二高等学校

Mitsukaido Second High School


  平成22年度 入学式 式辞


                 茨城県立水海道第二高等学校長 横島 義昭


Top Page

式辞
 春爛漫、校庭の桜が満開の今日の佳き日に、ご来賓の皆様、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、ここに平成22年度・茨城県立水海道第二高等学校・入学式を挙行できますことは、私ども教職員一同の大きな喜びでございます。
 ただ今、入学を許可いたしました240名の新入生の皆さん、入学おめでとう。
 また、保護者の皆様におかれましては、立派に成長した我が子の晴れ姿をご覧になって、さぞかし、頼もしく感じておられることと存じます。心からお慶び申し上げます。
 さて、高校生としての第一歩を踏み出す日に当たりまして、本校教職員を代表いたしまして、新入生の皆さんに、お祝いと激励の言葉を申し述べさせて、いただきたいと思います。
 皆さんは、本校を志望校に選び、厳しい入学試験を突破し、本日、晴れて本校の生徒となりました。皆さんのこれまでの努力を讃え、心より歓迎の意を表したいと思います。
 受験を乗り越えた今、皆さんの胸には、自信と誇り、そして、これからの高校生活への期待があふれるとともに、新しい環境への不安もあるかと思います。合格発表の日の感動と、今の新鮮な気持ちをいつまでも持ち続け、これからの3年間の生活を価値あるものにしていただきたいと思います。
 本校は、明治44年に開校し、来年、ちょうど100年を迎えようとしている、長い歴史と伝統を持った学校です。ここに学び、ここより巣立っていきました卒業生は悠に2万人を超えております。先輩たちは、市長になられた方、医者になられた方、あるいは女優になられた方など、多方面において活躍しておられます。今ここに学ぶ者にとりましても、たいへん勇気づけられているところでございます。
 皆さんには、こうした先輩の後に続き、本校のこれまでの伝統を継承しつつ、ますます良い校風を築きながら、新たな歴史を残していってほしいと思います。
 そこで、水海道二高の高校生活のスタートに当たり、まずは、本校の校訓を知っておいていただきたいと思います。
 本校の校訓は、「自律・協和・優雅」と定めております。この校訓は百年近く、代々、大切に受け継がれてきたものです。
 「自律」とは、周囲や他人に惑わされず、自分のことは自分で決め、自ら学び、人間性を高めなさいということです。
 「協和」とは、誰とでも心を合わせ、何事にもみんなと一緒になって立ち向かいなさいということです。
 「優雅」とは、他校ではあまり見かけないものですが、心の上品さと真面目さを重んじながら、より一層、校風を高めなさいということです。
 そして、この3つの言葉を踏まえ、本校の教育方針は、「豊かな人間性を培い、自律と協和の精神を育み、たくましい心身と優雅さを併せ持った、地域社会に貢献できる人材を育成する。」としています。皆さんには、この「自律・協和・優雅」の3文字を胸に刻みながら、社会の役に立つ人間になってもらいたいと思います。
 次に、高校生活を実りあるものにするために、私から皆さんに、特にお願いしておきたいことがあります。
 それは、自分の中に秘められている、見えない自分、優れた自分を発見し、磨きをかけ、伸ばす努力をして欲しいということです。
 ところで、皆さんは、鏡などは使わずに、自分の眼で、自分の顔を直に見ることができますか。おそらくここにいる人、誰もが絶対にできないと思います。
 どんな人も、自分ほど、自分自身にとって大切なものはありませんし、また、身近なものはありません。しかし、自分の顔は鏡に映して間接的に見ることはできても、自分の眼で直接的に見ることはできません。ある意味、自分自身はたいへん遠い存在であるとも言えるのではないでしょうか。要するに、自分のことは分かっているようでも、案外分かっていないということです。
 このような自分を「未見の我(みけんのわれ)」と言うそうです。「みけんのわれ」の字は、未来の「未」、発見の「見」、平仮名の「の」、そして音読みで「我」と書いて「未見の我」です。まだ出会ったことがない自分という意味です。高校時代は、その「未見の我」を発見する時期なのです。
 本校では、日々の学習活動の他に、体育祭や文化祭などの学校行事、様々な部活動があります。また、ボランティア活動などの社会的な体験活動の機会もあります。これらの活動に是非、積極的に取り組んで、大いに知識・経験を広げていって下さい。それらの体験は、きっと皆さんの心身に豊かな成長をもたらすことと思います。そして、その中で、新しい自分を発見できると思います。
 私が子供の頃に読んだ「路傍の石」という小説において、作家の山本有三は、こう言っています。「たった一人しかいない自分を、たった一度しかない一生を、本当に生かさなかったら、人間は生まれてきた甲斐がないじゃないか」と。
 この「自分を生かす」ということは、どういうことでしょうか。私は、自分の才能を発見し、伸ばし、人のために尽くすことだと思います。ただし、どんなに素晴らしい才能や個性があってもそれを磨かなければ、光り輝くことはありません。
 どうか、「未見の我」を発見し、自らの力で才能や個性を磨き上げ、自分を伸ばす努力をしていって欲しいと思います。
 最後になりますが、保護者の皆様に、お願いを申し上げます。
 保護者の皆様と私達教職員は、今日から、ここに並んでいる新入生の皆さんを、「よりよく育て、成長させていく」という、同じ仕事に取り組むことになりました。同じ仕事を、ご家庭と学校の両者で分担するわけですから、お互いに協力しなければ、効果をあげることはできないと思います。協力の基本は、お互いの理解と信頼であると考えます。私達は、力を尽くしてお子さま方の教育に当たってまいりますので、保護者の皆様におかれましても、どうか、本校の教育方針や指導について、ご理解、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 新入生の皆さん、今日の喜びを忘れず、心身、健康で有意義な高校生活を送ることを、心から期待しています。
 以上をもちまして、入学式の式辞といたします。ありがとうございました。